写真論 No.7 形から入るやつはクリエイターには向かない

写真をやっているとどうしてもカメラやレンズから「良いものを買う=良い写真が撮れる」と勘違いしているのか、高いカメラを書いたがる人は多い。自称フォトグラファーとSNSで名乗っている人たちはだいたい機材は良いのに、そんなに伸びない。

普通に写真を撮っているデザイン職(多分芸大卒)の人が基本的にはしっかりとした写真を撮ってうまいなぁと思うし、こうでないといけない!と変なこだわりを持って写真を撮っている「撮り鉄」に関しては、撮り鉄界隈で通用しても、世間では通用しないだろうなって鉄道写真はあったりする。

趣味で始めたカメラが写真よりも多くて、カメラ好きになってしまった人はクリエイターというかカメラ好き、カメラコレクターですが、クリエイターとは紙一重なところに位置づけて見ている。なぜかといえばカメラを知ることは写真を知ることにも繋がるから。カメラの性能や機能を知れば技術や感性の幅は広がるからなぁと思うので知ることは無駄ではないよなってのを教えてくれる。

カメラを集めるところを中心としてやってきた人がクリエイターになる可能性はあるんだけど、写真をうまくなりたいからいいカメラを買っている素人はプライドだけが先行して結果的に失敗する可能性は、他と比べて高いんじゃないのかな。

クリエイターとして生きていくのであれば、どんなカメラでも持たせれば、その人らしい写真を一枚撮れるような作風を得るぐらいにならないと厳しそう。形から入っても何番煎じかも分からない真似事を続けるだけで、成長はしないんだよね。クリエイターになる前の段階で、芸大生とかが先生や有名な人たちを真似した作品を真似るというのは成長するんだけど、それは先生や学生などのアドバイスを得ることができて、作品の本質について学ぶことが自身以外を経由して得ることができた結果。

と僕は考えていて、僕はどのへんにいるんだろうなって。0から1を生み出せたのかすら分からないけど、なにか作品を生み出すことをやらないと辛いなぁと思うところだけど。

形から入るのだけは絶対にやめたほうがいいね。ただ写真を撮ってSNSに載せて終わりは誰でも出来る時代だからね。

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