クモっていても写る銘玉レンズ「Nikon zoom 43-86mmF4.5」

このレンズ死体はおまけみたいなレンズで数百円で手に入れたレンズです。実はそこまで価値があるのかと言われると…。

実際クモッたレンズです。経年劣化やカビが原因で、モヤっとした写りになるんですけど、光を通して覗き込めば、モヤってるので素人で分かる程度でした。送料込数百円だったので購入。

作例を見ていくとわかりますが、クモっている割にしっかりと写っていることがわかります。

43-86mmと標準レンズとしては使いやすいレンズ。だたこの性能でこのレンズサイズは、国産では初めて。特に大口径になりやすいレンズを小型化させつつ低価格という驚きの銘玉だったことがわかります。

無理やり小型化、低価格を実現したレンズなので、やはり像が歪むことは必然だと思いますが、行きなるような像の歪みは感じられない。

このレンズは1960年に発売され、10年後にはマルチコートされ、光量が改良されモデルチェンジしたレンズとして生産され続けます。どれだけ実用性が高いレンズだったか分かります。

1990年頃発売される、カメラのキットレンズに受け継がれることになります。このへんは調べてみないとわかりませんし、基礎的なレンズとなったということしか分かりません。僕は設計者でもないのでモノは理解してないです。

モノも写真も理解していませんが、クモったレンズでも撮ることはできることは分かりました。センサーにカビなどが付着する可能性が極めて高く、保存状態が悪いレンズはあまり使わないよう、僕は心がけています。

衝撃でカビがセンサーに落ちればカビが繁殖する可能性もあります。キレイなレンズであればカビがいきなり発生する可能性はありませんが、明らかにクモっているレンズは御存状態が悪いので発生するかもしれません。センサーは大事にしたい。

このレンズはコンパクトで低価格を実現しましたが、もっと極めてしまうとレンズが大きくなる、価格が高いというレンズを生み出すことになります。きちんと折り合いをつけて、NikonFシリーズに装着できるようにしてくれたのは嬉しいですね。

大きければ機動性が下がるし、価格が高いと購入できませんから。

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